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んで離れようとしません。子供心に別れを感じたのでしょう。そんな姿を見るのが辛いと、体を躱すことにしました。
お母さんは年はとられていましたが優しい感じに写りましたので安心して二人をお返し出来ると思いました。
お父さんに抱かれるのを嫌がり主人の名前を呼んで助けを求めたつもりでしょう。
車に乗る寸前、パパと叫び身体全身で拒否し乍ら、さようならも交さず泣き声だけ残して去って行きました。
別れは、委託した日から常語して日々の生活にかかわって行くことは十分承知していたはずなのに出会いの喜こびは何回あっても、嬉しい別離の苦しみは一回だけで経験は重ねたくないと子育ての苦しみを痛感しました。
それから、二人は成長の姿を見せに訪れてくれました。中学生、高校生、就職、と子供の成長の早さ、美しく育った子供、どこかに幼い頃の面影が残っていました。こうした成長の喜こびを授けられたこと里親になったことを今深く感謝しています。これから幾度、喜こび、悲しみ、感動、の出会いによって、未熟な養育里親ですが安ら

 

 

 

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